色々作ってみよう!

自分で色々作ってみたい!をやっています

おばけ屋敷企画書◉

  昨日書いた企画書、全文載せちゃいます◉

  まずは前編です。

すごく長くなったので…笑

  この記事を読んで、面白そうだなと、思って

もらえたらいいなぁ☆

  北海道にお住いの方、一緒に参加してもいい

って方がもしいらっしゃいましたら、すんごい

嬉しいです!!

  おばけ屋敷に関しては、校外からの協力をい

ただいても良いので、是非っ🎶

  それでは全文掲載スタート!↓↓↓

      おばけ屋敷企画書

    9月7日(土)に行われる小学校親子祭の

イベントの一つ、おばけ屋敷に関するお知らせ

です。

  皆さんにお手伝いをしていただきたいのが、

音楽室を使ったおばけ屋敷の中の業務。

子供達を脅かしたり、照明や音響などを調整す

ることです。

おばけ屋敷は行き当たりバッタリで出来るもの

ではありません!

ある程度の打ち合わせが必要になります。

そこでこのような企画書をまずは見てもらって

イメージを浮かべてみてほしいなと、思いまし

た。

 

  最初に共有しておきたいのが、おばけ屋敷

世界観です。

そのおばけ屋敷が怖いのかどうかは、世界観が

全てと言っても過言ではありません。

世界観をあらかじめ、おばけ屋敷を運営する側

も、入って楽しむ側も共有出来たらあとはちょ

ろいものです。

     後で考えたらなんて言葉使いが悪いんだ笑

入って楽しむ側にそれを知ってもらうのは、企

画者の私が担当します。

みなさんには、短いストーリーにして、お伝え

出来たらと思います。

     ではどうぞ!!

 

大学2年生の僕は、去年、友達3人と【怪奇現

象研究サークル】を作った。

と、言っても特に何を研究するでもなく、毎日

ダラダラと喋って過ごすのが常だった。

それが一変したのは、メンバーのS君の一言か

らだった。

「俺たちのサークル、人数少ないだろ?来年人

数が15人を超えたら、大学からサークル活動

費が出るらしいぜ。おいしいだろ?」

A君は即座に反応した。

「活動費があったら、このサークルも少しはま

しな事出来るかな?」

K君はあまり乗り気ではないようで、

「どうせたいした金額じゃないんだろ?俺はダ

ラダラしていたいよ。」と、言い放った。

S君はなおも食い下がる。

「馬鹿だな、金額じゃないんだよ。しょぼかっ

ったこのサークルをデカくしてみろよ。就活の

時に何か面白いエピソードがあった方がいいん

だよ!わかる?就活。」

 就活。 この言葉を無視できるほど、僕たちは

我が道を行けるタイプではなかった。

来年になれば嫌でも色んな事を意識しなければ

ならない。  もし、このまま何もせずに過ごし

て、誰もが知っているような企業はおろか、ど

こからも内定がもらえなかったら…

さほど成績優秀でもない僕らの生きる道は、何

か心に引っ掛かるようなエピソードを作る事。

S君と話していると、何故かそんなばかげた考

えが現実味を帯びてきたように思えた。

とは言え、どうやったらサークルのメンバーを

増やせるのか、見当もつかなかった。

 

数日が経った。  僕はメンバーを増やす方法を

考えるのを、諦めていた。

と、言うよりも、忘れてしまっていた。

と言う方が正しいだろう。

いつものように、ファミレスにメンバーがぽろ

ぽろと集まってきた。

僕たちのような弱小サークルは、活動する教室

を与えてもらえない。

こんな状況を打破するには、やはり何か行動を

起こす必要があるのかもしれない。

そんなことをぼんやりと考えていると、S君が

いきいきとした顔をしてやって来た。

「みんな、聞いてくれ。俺たちに革命を起こす

企画を考えたぜ!」

K君はちょっとうんざりしたような声で聞いた

「なに、俺たち全員の内定でも貰ってきた?」

「ちげーよバカ 、サークルメンバーを増やす

秘策をねってたんだよ。」

真面目で前向きなA君は

「何、何?どんなことなの?」

と、表情を明るくした。

「一昔前に【ブレアウィッチプロジェクト】っ

て流行ったの知ってる?それがさ、日本にもあ

るのよ。西日本の山奥の集落にさ、呪われた巫

女伝説ってやつ。巫女って魔女の事だろ?」

「お前こそちげーよ、巫女と魔女は別物!そ

んな事も知らねぇのかよ。」

K君はやり返すように言った。

「とにかく、だ。今はもう誰も住んでいないそ

の集落に俺たちで潜入取材をしようぜ。」

「それで?それでその後どうするの?」

A君は続きを聞きたがった。

S君はそこでトーンダウンした。

「それは…まだ決めてない。でもカメラを持っ

て行って、逐一撮影するんだよ。もしそれに何

か映っていたら、それこそ俺たち時の人になれ

るぜ。メンバーも増えるって。Twitterで拡散

しようぜ。」

「え?そんな行き当たりばったりな企画で大丈

夫なの?」さすがに僕も呆れた気持ちで言った

 

その後もS君は事あるごとに、呪われた巫女伝

説の話を持ち出した。

更に企画力をアップしたS君が言うには、ざ

っとこんな経緯と計画だった。

 

 巫女伝説の集落には、巫女達しか入れない儀

式の支度をするための洞窟があった。

ある年の神楽の支度をしている時に、一人の巫

女が着ていた着物にロウソクの火が燃え移った

女しか入れない洞窟で、みんなはパニックにな

り、その子を助ける事は出来なかった。

その年以来、洞窟に入ると少女の声が聞こえた

り、後ろに誰も居ないのに着物の裾を引っ張ら

れたような感覚になる巫女が続出した。

集落の少女達は気持ち悪がって、巫女になりた

がらなくなった。

神楽を維持出来なくなった集落は、次第に落ち

ぶれて人がいなくなっていった。

亡くなった少女のおばあちゃんだけは、最後ま

でその集落を守るために残ったが、数年後に心

配した家族が集落に入った時には、おばあちゃ

んの姿は忽然と消えていたそうだ。

 

  後編に続きます◉